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清華大で3月31日に開催された研究会によると、2010年に中国の大気汚染が原因で死亡した人は123万4千人で、中国全体の死者の15%を占めるとのことです。
また、有害物質を含んだ霧が中国全土の1/4を覆い、全人口の半分以上が影響を受けています。
中国全体の人口13億人から見れば123万人とは少なく感じてしまうかもしれませんが、これは岩手県の人口よりも多くの人が犠牲になったということです。
中国は以前から大気汚染だけでなく、水質汚染や土壌汚染も深刻化しており、健康被害や奇形児の増加なども社会問題化しています。
経済発展が目覚ましい国家では、往々にしてこのような環境汚染問題が深刻化しがちであり、日本、アメリカ、欧米などの先進諸国も経験してきました。
これは国家が先進国になるための「成長痛」とすら言えるのかもしれませんね。
中国の大気汚染は、偏西風によって日本にも悪影響をもたらします。
日本政府もそれを懸念して、中国と協力して問題を解決するために、中国政府担当者と東京で研修を行いました→ソース
今後も増えるであろう世界中の発展途上国の「成長痛」のためにも、日本と中国の両政府にはこの問題の解決のために尽力してほしいものですね。